アダルトチルドレンからの回復 【第7話-1】アートセラピーと心の旅:箱の中で生きていた私が、心の旅に出た日

この記事は約4分で読めます。

※ここで綴っている体験やイメージは、
同じように感じられなくても大丈夫です。
「よくわからない」「ピンとこない」も、
心がちゃんと反応している
大切なサインです。

アートセラピーと無意識

 

私たちが夜に見る夢
あなたは、夢について
どんなイメージを持っていますか?

夜にみる夢は、昔から
「夢分析」という形で
心理療法に使われてきました。

夢には
普段は意識の奥に押し込められている
感情や思考が
形を変えて現れると考えられています。

 

アートセラピーも、
これととてもよく似ています。

ふっと内側から浮かんできたイメージ
何気なく描いた絵

そこには
私たち自身も気づいていない
“無意識からのメッセージ”
そっと込められています。

 

それを無理に理解しようとせず
ただ丁寧に感じ、たどっていくことで
長い間しまい込んできた感情が
少しずつ、ほどけていく。

そしてやがて――
心の奥にある
「本来の自分」と出会っていく。

私にとって、アートセラピーは
そんな心の扉を開く
入り口でした。

 

心の癒しは、言葉を超えた世界の冒険

「心の癒し」と聴いて
どんなイメージがありますか?

自分の体験を語ったり
カウンセラーに受け止めてもらったり。
そんな場面を思い浮かべる方も
多いかもしれません。

もちろん、それも
とても大切なプロセスです。

けれど、私が歩んできた“心の旅”は、
少し違っていました。

それは、
言葉を超えた世界。
まるで、心の冒険のような体験でした。

 

言葉にはならないけれど
確かにそこにある感覚や想い。

それらが
イメージや身体感覚として
ふっと現れて・・・
ある瞬間、深く腑に落ちる。

 

そんな体験を重ねていくうちに
過去のバラバラだった出来事や感情が
パズルのピースのように
静かにつながっていきました。

そして気づいたら
どれだけ頑張っても変わらなかった現実が
変えようとしなくなった頃に
いつの間にか
少しずつ動いていたのです。

今日から続く3記事は
そんな
「心の旅の面白さ」
「無意識がひらく世界」
を、少しずつ辿っていきます。

 

 

「なにがしたいかわからない」――そこから始まった内なる世界の冒険

 

心と向き合い始めた頃
私はよくこんな質問をされました。

「どんな自分になりたいですか?」

けれど、その問いに
私はまったく答えられませんでした。

したいことなんて
何ひとつ浮かばなかったのです。

ずっと
『すべきこと』を優先して
生きていました。

だから
なりたい自分どころか

「したいことより
   やるべきことでしょ!」

そんな怒りが
こみ上げてくるような状態でした。

今思えば、これは
アダルトチルドレンの方によく見られる
とても自然な反応です。

 

困った私は
内観をしてみました。

すると、心の中に浮かんできたのは
緑の原っぱと
その上に置かれた白い箱でした。

 

箱の中には、
線路とおもちゃの電車があり

私は子どもの姿で
その電車に乗って遊んでいました。

 

レールの上を走るおもちゃの電車。

――これはきっと
子どもの頃に私が選んだ

「レールの上を生きる人生」の
象徴だったのだと思います

 

そして、その部屋の隅には
壁いっぱいのサイズの
大きな赤い三角の積み木 がありました。

 

でも
イメージの中の私は
それが怖くて
近づくことができませんでした。

当時は
意味が分かりませんでした。

けれど、今なら
はっきりとわかります。

私は怒りを表現するとき
いつも「△」を描いていたのです。

あの赤い積み木は――
自分でも触れるのが怖かった
大きな怒り の象徴。

 

それは
誰かを傷つけるための怒りではなく、
本当は
私を守るための力だったのかもしれません。

そんな箱の中で
レールの上で生きて来た私が
次にとった行動は――
さて、なんだと思いますか?

 

 最初の冒険― 箱の上に立って、万歳

箱の外に出て
両手を高く上げて

 

「ばんざーい!!」

 

……はい、それだけです(笑)

 

でも、それが
当時の私にとっては
とてつもない大冒険でした。

 

お昼に万歳を始めて
気づいたら真夜中。

 

「え? どんだけ万歳してるの?」
と、今なら思いますが(笑)

あのときの私は、
心の中で確かに叫んでいました。

 

「やってやったぜ!」

 

今思えば
やたらテンションだけ高い
“心の世界の新人さん”
だったなと思います。

でも、この小さな一歩が
私の心の旅の始まりでした。

 

次回は
「アートセラピーと心の旅:最初の冒険と恐れの正体」

箱の外に出てみたあと
私の内側で静かに動き始めたもの。

それは自由の喜びだけではなく
ずっと見ないようにしてきた
「怖さ」 でもありました。

なぜ、怖かったのか。
その恐れは
いったい何を守ろうとしていたのか。

次回は
最初の冒険の裏側にあった
心の奥の世界を辿っていきます。
どうぞ、お楽しみに


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