アダルトチルドレンからの回復【第3話】父の死、重い母との同居生活のはじまり

この記事は約4分で読めます。

家族のサポートに直面するあなたへ

家族の介護やサポートに直面するとき
心に重いものを抱える方は
多いのではないでしょうか。

今回の第3話では、私が父を亡くし
母との同居を決意した当時のことを
振り返ります。
そこには優しさだけでなく
複雑な思いが交錯していました。

 

深夜に鳴った一本の電話

夜も更けて
そろそろ眠りにつこうかと準備していたとき
1本の電話がなりました。

人間は、虫の知らせを
キャッチできるものですね。
その電話が、いつもの
夜中のいたずら電話でないことは、
着信音が鳴った瞬間にわかりました。

母からの電話でした。

父が、脳内出血で倒れたからすぐに来て

慌てて夫と二人、高速を飛ばし、
県をまたいだ病院へかけつけました。

その後、父は1ヵ月ほどで
旅立ってしまいました。

 

母との同居を決意するまで

残された母は、実家で
一人暮らしをすることになりました。
このことが母との同居のきっかけ
となりました。

子どもの頃から母のサポート役だった私

実は、以前から親の介護を思うと
重苦しい気持ちがありました。
というのも・・・

私は母の愚痴聴きや
メンタル不調のサポート役を
子供時代からしてきたからです。

父は仕事を理由に
母の心のケアにはノータッチでした。

父は会社を経営していました。
父もストレスでいっぱいだったのでしょう。
接待でお酒を飲んで帰り、
家で荒れたこともありました。

そんな父に
私は頼ることができませんでした。

 

帰宅の遅い父は身体を休めるために
会社の近くにマンションを借りて
住み始めました。

そしてそこに
別の女性が住むようになりました。
父は週1回しか家に帰ってこなくなりました。

父の不倫が発覚した当時
母は落ち込み円形脱毛症になり
当時学生だった私は母の気持ちのケアに
必死でした。

母は富士山に一人で旅行にいき
帰ってきてからこう言いました

「死のうかと思って樹海に行ったけど
こんな場所で死にたくないと思って
帰ってきた」

将来の介護を想像して感じた重さ

そんな感じでしたので
私は不安定な母を放っておくこともできず
かといって、母をケアし続けることは
簡単なことではありませんでした。

父も、仕事のストレスの影響か
新興宗教の話ばかりで、
家では会話がかみ合わない状態。

こんな父と母が年老いたら
いったいどうなるんだろう?

将来の介護をイメージすると
重苦しくて仕方がなかったのを覚えています。


葛藤する気持ち 水溶性クレヨンで描きました

 

父の死と「ちょっとホッとした感覚」

そんな中、
父が脳内出血で急死してしまい・・。

悲しみと同時に、父には申し訳ないですが
ちょっとホッとした感覚もありました。

そして、残されたのは心が不安定な母。
これは、ヤバイことになりそうだ。
と思いました。

 

「一緒に住んだほうが楽かもしれない」決断

母は、寂しくなると
私を責めたり、なじるクセがありました。
このことが、私を
相当なレベルで打ちのめしていました。

遠方に住む母。
私が母のケアをできる時間は限られます。
父が亡くなり一人になると・・どうなるだろう?

母の感情の爆発はきっとひどくなるだろう
と私は思いました。

それでも、私にとって母は大切な存在。

離れて住んで、
忙しい仕事の合間に電話したり
貴重な休みを削って帰省したときに
母の感情の“八つ当たり”をくらったら

母との関係性を維持するのは
難しくなるだろう。

それなら・・・
一緒に住んでしまった方が楽かもしれない。
そんな思いが湧きました。

夫に相談し、
重い母との同居生活を
始めることになりました。

この決断は、
ある意味失敗でもあったし
成功でもあったと思います。

 

同居生活がくれたもの

少なくとも、今、
花咲き乳がんを抱えながらも
老人ホームで一人暮らししている母と
良い関係を維持できているのは
同居生活でお互いにたくさんの失敗を
経験したからだと感じています。

あの頃の私は、母のケアに必死で
自分を後回しにしていました。

同じように
家族の問題で疲れている方が
いるかもしれませんね。

あなたは一人ではありません。
少しずつ、自分を大切にできるように
なる道が必ずあります。

次回は
ロボットだった私が乳がんになり
立ち止まった瞬間と心の混乱
をお届けします。お楽しみに

メルマガのご案内

家族との関係や周りを優先して
自分を後回しにしてしまう日々
疲れていませんか?

私自身の体験や
心を大切にするヒントを
メルマガでお届けしています。

ご登録くださった方には
初回体験セッションを特別価格でご案内
しています。

「自分を大切にする一歩」
一緒に踏み出してみませんか。

メルマガ登録はこちら

タイトルとURLをコピーしました